武田薬品やAZなど製薬18社「PRIDE指標2025」でゴールド認定 アッヴィなど9社はレインボー認定
公開日時 2025/11/19 04:49
職場におけるLGBTQ+など性的マイノリティに関する取り組みを評価する「PRIDE指標2025」の結果が11月14日発表され、製薬業界からは、武田薬品やアストラゼネカなど18社(ミクス調べ)が最高評価の「ゴールド」に選ばれた。PRIDE指標は、性的マイノリティに関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する一般社団法人work with Pride(wwP)が策定し、認定している。また、自社単独の取り組みを超えた協働を推進する「レインボー認定」には、アッヴィなど9社が選ばれた。
PRIDE指標は、「企業等の枠組みを超えてLGBTQ+が働きやすい職場づくりを日本で実現するため」の活動の一環として、wwPが2016年に策定した企業・団体等の評価指標。Policy(行動宣言)、Representation(当事者コミュニティ)、Inspiration(啓発活動)、Development(人事制度・プログラム)、Engagement /Empowerment(社会貢献・渉外活動)の5つの観点で評価され、最高評価が「ゴールド」だ。さらに、応募年度にゴールドを取得し、企業の枠組みを超えた協働に取り組む企業には「レインボー」が付与される。
◎アッヴィ 5年連続のゴールド獲得、3年連続のレインボー認定
製薬各社は受賞に際しコメントを発表した。アッヴィは、5年連続のゴールド獲得、3年連続のレインボー認定となった。同社のティアゴ・カンポス ロドリゲス社長は、「インクルーシブな職場環境においてこそ、社員一人ひとりが持つ力を最大限に発揮でき、イノベーションを生み出し、患者さんにより良い製品を届けることができる。これからもより健やかな未来のため、全ての人の力を引き出すことで、パフォーマンスや成長、持続可能なインパクトを生み出していく」とコメントしている。
◎武田薬品 5年連続のゴールド獲得、2年連続のレインボー認定
武田薬品は、5年連続のゴールド獲得、2年連続のレインボー認定を受けた。同社のグローバルDE&Iヘッドのヘイデン・マヤヤス氏は、「タケダでは、すべての社員が自分らしく働ける環境づくりに取り組んできたが、まだ道半ばだ。社会や職場の多様性をさらに力に変えていくためには、継続的な努力が必要だと考えている。今回の評価を励みに、今後も課題の解決に向けて、社員一人ひとりが安心して自分らしく働ける職場づくりを目指していく」と述べている。
◎アストラゼネカ 4年連続のゴールド獲得、2年連続レインボー認定
アストラゼネカは、4年連続のゴールド獲得、2年連続レインボー認定となった。同社は、「多様なバックグラウンドを持つ社員一人ひとりが自分らしく働き、それぞれの違いを認め合いながらも健全な衝突を許容できる、心理的安全性の高い職場からこそ、患者さんの人生を変えるイノベーションが生まれると信じている。今後も、誰もが日々成長していくことができる仕組み・環境づくりに力を注いでいく」とコメントしている。