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JCRファーマ・芦田社長 自社技術に自信「多くの会社から引き合い」25年度中間決算は契約金で売上伸長

公開日時 2025/10/31 04:49
JCRファーマは10月30日、2025年度第2四半期決算で売上高28.2%増の213億6200万円、営業利益23億7900万円だったと発表した。契約金収入が売上高を押し上げ、前期の営業赤字から黒字へと転換した。芦田信代表取締役会長兼社長は同日の決算説明会で、「前期の赤字から正常な状態に戻り、契約金収入も50億を達成することができた」と胸を張った。今年7月にはBBB通過技術・J-Brain Cargo技術に関して米・アキュメン・ファーマシューティカルズとライセンス契約を締結した。芦田会長は、技術導出に「非常に多くの会社から引き合いがある」と述べ、自社の独自技術に自信をみせた。

同社の25年度第2四半期決算は売上高が前年同期比28.2%増の213億6200万円、営業利益が23億7900万円。ムコ多糖症Ⅱ型治療剤・イズカーゴ(一般名:パビナフスプ アルファ)が前年同期比17.9%増の33億5400万円と伸長するなど、堅調に推移。契約金収入は前年同期49億9900万円増(+31895%)の50億1500万円と伸長したことが寄与した。
伊藤洋・上席執行役員経営戦略本部長は、「アレクシオンとの遺伝子治療の技術導出、過去に契約した共同研究プログラムでマイルストーンの達成、アキュメン社への技術導出、メディパルホールディングスとの国内共同開発・海外の導出契約で契約金収入をいただいている」と説明した。

特に、同社の構築する遺伝子治療プラットフォーム技術「JUST-AAV」の強みを強調。薗田啓之・取締役専務執行役員兼研究本部長は、「どの組織に何を運びたいのかによってデザインができる」と説明する。目的とする組織や臓器への指向性をもちながら、肝臓など特定の臓器などへの移行性を低減できるとした。筋指向性のAAVも開発したことを明かし、「筋肉への移行性を高めて肝臓への移行性を大きく減らしており、まさしく臨床で問題になっているニーズにミートするようなAAVが作成できたのではないか」と強調。「この技術を応用して色々な会社とコラボレーションをしながら、この技術がゴールデンスタンダードとなるように広めていきたい」と前を見据えた。

【連結業績(前年同期比)25年度予想(前期比)】
売上高 213億6200万円(28.2%増)378億円(14.3%増)
営業利益 23億7900万円(―)26億円(-)
親会社所有帰属純利益 17億1000万円(―)30億円

【国内主要製品売上高(前年同期実績)25年度予想、億円】
グロウジェクト 89(94)178
イズカーゴ 34(28)64
テムセルHS注 16(15)27
腎性貧血治療薬 16(18)31
エポエチンアルファBS注「JCR」 3(10)8
ダルベポエチンアルファBS注「JCR」 13(8)23
アガルシダーゼ ベータBS点滴静注「JCR」 4(7)11
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