アストラゼネカ インド企業との連携強化 Aurobindo Pharma社と提携
公開日時 2010/09/14 04:00
アストラゼネカがインド企業との提携を強化している。同社は9月6日、インドのAurobindo Pharma社(本社・アーンドラ・プラデーシュ州ハイデラバード、P.V.Ramaprasad Reddy会長)とブランド・ジェネリックのライセンスに関する提携で合意したと発表した。こうした提携を通じて、アストラゼネカ社は09年時点で同社売上高に占めた新興市場売上比率13%を 2014年までに25%まで引き上げたい考えだ。
提携は感染症、心血管系、中枢神経系の領域でのブランド・ジェネリック品をAurobindo Pharma社がアストラゼネカにライセンスアウトするというもの。提携に伴う支払額などは開示していない。今回の提携に関してアストラゼネカ社のブランド・ジェネリック戦略部門長のKaushik Banerjee氏は「両社の合意により、我々は新興市場における幅広い領域でのブランド・ジェネリック提供を可能にする」とコメントしている。
同社は今年3月にもインドのTorrent Pharmaceuticals社(本社・グジャラート州アーメダバード、Sudhir Mehta会長)と同様のブランド・ジェネリックのライセンス契約締結している。
今回、提携相手となったAurobindo Pharma社は1986年設立。1995年にインド・ナショナル証券取引所に上場した。09年の連結売上高は309億4900万ルピー(約562億円)で、インドの国内製薬企業としては第9位。現在、国外ではイギリス、ロシア、香港、ベトナム、ガーナ、エチオピアの6カ国・地域に拠点を有している。また、同社は米ファイザー社ともブランド・ジェネリック事業で提携をしている。