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閉経前骨粗鬆症の治療方針 半数がカルシウム摂取と運動勧める メドピア調査

公開日時 2011/08/05 04:00

 医師限定コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピアはこのほど、閉経前骨粗鬆症の治療方針についての調査結果をまとめた。全体の約半数の医師が、「ガイドラインに従って、カルシウム摂取と運動を勧める」と回答した。一方、閉経前でも薬物治療を開始したり、専門医に紹介したりする意見の合計は、“ガイドライン遵守群”と同程度と存在していることがわかった。なおMedPeer会員医師は約3万6000人。


調査は5月23日~5月29日に実施した。有効回答数は1092件。今回は、閉経前、過度の痩せを伴う女性に対し、「生活指導と経過観察のみでは改善しないことが多い」との問題意識から、どの程度まで踏み込んで診察しているか、関連する診療科の医師の意見を聞いた。調査は、一般内科、総合診療、産婦人科などの医師に対象を絞って実施した。


調査結果によると、「ガイドラインに従って、カルシウム摂取と運動を勧める」との回答は、全体の46.3%を占めた。自由意見としては、「ガイドラインを覆すだけのデータを持っていない」(40代、一般内科)、「閉経前の患者にはなるべく投与しないよう努めている」(40代、一般内科)などの意見が目立った。


◎閉経前でも骨密度が治療域であれば薬物治療を開始 34.3%


一方、ガイドラインに縛られず対応しているとの回答も、ガイドライン遵守群と同程度存在。その内訳をみると、「閉経前でも骨密度が治療域のため薬物治療を開始する」との回答が、34.3%となった。その理由として、「近い将来骨折することが予想されるのであれば、積極的に治療しても良い」(30代、一般内科)、「骨密度は簡単に改善しないので、早めに開始するのは悪いことではない」(50代、一般内科)などの意見が目立つ。「ガイドラインはあくまで参考。患者の病態と希望次第では薬物も検討する」(40代、一般内科)と柔軟に対応すべきとの声もあった。


さらに、「痩せがひどい症例では心療内科などの専門医に紹介する」との回答も12.6%にのぼった。その理由としては、「痩せの精査、とくに悪性疾患の存在を否定しておくことが大事」(50代、整形外科)、「閉経前で痩せが著しい場合は、摂食障害の可能性もありうる。その場合は精神科・心療内科的な治療が必要」(40代、老年内科)など、他の症状を疑うべきとの声も多かった。
 

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