メドピアは3月21日、生成ＡＩを活用した論文検索・要約サービス「ＡＩ論文検索（α版）」に新着論文の収集・要約機能を追加すると発表した。4月1日からサービス提供を開始する。診療科ごとに重要な新着論文を自動で収集し、生成ＡＩが日本語で要約することで、医師の論文検索の効率化を進める。

同社は2023年12月からMedpeer（medpeer.jp）でＡＩ論文検索サービスを開始。医師会員であれば無料で利用することができ、生成ＡＩを用いた論文検索業務の効率化につながることから利用が広がった。

同社が行った医師へのヒアリングでは、「８割超の医師が自信の関連する疾患領域において最新の論文を読み、日常的に情報収集している」、「疾患領域ごとに臨床上重要な論文の情報を得られるサービスがなく、学会誌や日本語要約記事の配信サービスなどでは十分な情報収集が行えないケースもある」との結果が得られた。こうした意見を基に、さらに論文検索業務の支援を進めるため、新着論文機能の追加を決めた。

新たに追加した機能では、医師が選択した疾患領域の最新論文のうち、医師会員へのヒアリングに基づいた権威性の高いジャーナルや臨床上重要なトピックの論文を選んで表示。生成ＡＩによって論文抄訳の日本語要約を表示するため、翻訳に掛かる手間をなくすことができるという。