複雑化する医薬品市場とファイザーの自己変革
公開日時 2008/08/31 00:00
はじめに02年のロシュによる中外製薬の買収に始まり、その後、アステラス製薬や第一三共、大日本住友製薬の成立を経て、田辺三菱製薬、08年10月の協和発酵キリンの誕生と日本の医薬品産業の再編が続いている。次いで07年末頃より現在まで武田薬品によるミレニアムやアムジェン日本法人の買収、第一三共のアムジェンからの抗RANKL抗体デノスマブの取得や驚くべきランバクシーの買収、アステラス製薬によるアジェンシスの買収、エーザイによるモルフォテックとMGIファーマの買収と大手4社による一連の海外企業の買収がなされた。内資による海外企業の買収は、これからの成長分野であるがん関連領域への参入を果たしつつ(ランバクシーの買収を除く)、かつ2010年問題を越えて自社の成長を持続させることにある。また、合併を終えた大...