卸決算未曾有の惨状 粗利率0.9ポイント減、今期も低迷か
公開日時 2009/06/30 00:00
●メディパル子会社統合・1000人削減、スズケンも退職・転籍●特別損失5倍に、配当予定削減2社・増配堅持2社嵐が吹き荒れた09年3月期が終わり、決算結果があきらかになった。大手5社連結の粗利率は0.9ポイント減少で8.0%に下落、過去最大の下げ幅で過去最低の水準となった。営業利益率も0.7ポイント減少の0.6%に下落、これも過去最大の下げ幅で過去最低の水準を記録した。医薬品卸事業にしぼるとより厳しい結果が出ているが、各社とも多角化の進展で連結では本業以外の事業が悪化の幅を抑えた結果である。医療用医薬品売上のトップ争いは、アルフレッサHDがメディ・パルHDに水をあけ、中期計画で掲げた2兆円卸に王手をかけた。卸2社でコスト低減策がはじまった。減益幅は最大、利益率は最低2社で多角化事業が本業支える...