中医協・薬価収載 プラビックス、ユリーフなどに有用性加算
公開日時 2006/04/19 23:00
中医協は4月19日、サノフィ・アベンティスの抗血栓薬「プラビックス錠」な
ど7成分11品目について、4月28日付で薬価収載することを決めた。プラビッ
クスに25%の有用性加算1を算定するなど、新有効成分の4成分中3成分に補
正加算がついた。今年4月に新設した小児加算には1成分が対象となった。
プラビックスの薬価は25mg錠が114.50円、75mg錠が289.60円。パナルジン錠を
比較薬として類似薬効比較方式1で算定した。パナルジンに比べて安全性が高
い点などが評価された。発売初年度は25億円、ピーク時の発売9年後には534
億円を見込む。
キッセイ薬品工業の排尿障害改善薬「ユリーフカプセル」は、類似薬効比較方
式1で算定。10%の有用性加算2を上乗せした薬価は2mgが51.70円、4mgが1
02.90円。初年度の売上は57億円、ピーク時の10年後には379億円を予測する。
また、ノバルティスファーマの閉経後乳がん治療薬「フェマーラ錠」は、類似
薬効比較方式1で算定。15%の有用性加算2を上乗せした薬価は2.5mg錠が687.
50円となった。初年度の売上は3.2億円、発売8年後のピーク時に86.4億円を
見込む。
セローノ・ジャパンの脳下垂体ホルモン剤「ゴナールエフ」は原価計算方式で
算定した。皮下注用75が5296円、同150が1万438円。初年度4.5億円、発売10
年後には20億円と予測する。
一方、適応拡大や新投与経路の薬剤をみると、ニューキノロン系抗菌点眼剤
「オゼックス/トスフロ」(富山化学工業/ニデック、新投与経路)が類似薬
効比較方式1で算定され、今年4月に新設した5%の小児加算を上乗せした。
0.3%1mlで154.70円。東亜薬品工業の切迫早産における子宮収縮抑制薬「マ
グセント注」(新効能・新用量)は原価計算方式で2250円。リードケミカルの
「ロキソニンパップ」(新投与経路)は類似薬効比較方式2で53.50円に決定、
5年後のピーク時に89.3億円を予想している。