厚生労働省の薬事食品衛生審議会医薬品第二部会は７月21日、化学及血清療法
研究所の深部静脈血栓症薬「注射用アナクトC」の適応拡大と万有製薬の肺炎球
菌ワクチン「ニューモバックスNP」の承認を決めた。薬事分科会を経て正式承
認となる見通し。再審査期間はアナクトが10年間で、ニューモバックスNPは６
年間。

アナクトは電撃性紫斑病の治療薬として使えるようになる。電撃性紫斑病は先
天的プロテインC欠乏症に起因し、生後まもない乳児に急激な皮膚の出血性壊
死が起こり死亡するケースもある難病。一方、ニューモバックスはすでに
発売されているが、万有製薬はワクチンを増産するために肺炎球菌の培養・精
製方法を変更。「ニューモバックスNP」として承認が了承された。

また、この日の部会は、報告品目として、大鵬薬品の抗がん剤「ティーエスワ
ンカプセル」は膵がん、万有製薬の駆虫剤「ストロメクトール」は疥癬に対す
る適応拡大をそれぞれ認めた。