厚労省・医薬品第二部会 大腸がん治療薬アバスチンが通過
公開日時 2007/02/22 23:00
厚生労働省の薬事食品衛生審議会・医薬品第二部会は2月22日、優先審査品目
としていた中外製薬の抗悪性腫瘍剤アバスチンの承認を了承した。治癒切除不
能な進行・再発結腸・直腸がんを適応とする、ヒト化抗VEGF(血管内皮細胞増
殖因子)モノクローナル抗体。
すでに海外で大型化しており、親会社のスイス・ロシュの06年決算によると、
アバスチンの年間売上は全世界で29億6200万スイスフラン(約23億7000万ドル)
、うち米国で21億8800万スイスフラン(約17億5000万ドル)に達している。
日本では承認条件として全例調査が義務づけられた。3月に開催される薬事分
科会を経て、正式承認される見通し。