厚労省・磯部薬剤管理管 新薬価制度案「時間をとって議論必要」
公開日時 2009/08/06 04:00
厚生労働省保険局の磯部総一郎薬剤管理管は8月5日、中医協・薬価専門部会について終了後に省内で会見した。「本音の話があり、突っ込んだ議論もあった。十分に(新制度導入の)への理解が深まったとは言えないかもしれないが、業界が主張する必要性は各側ともだいぶ理解されたと思う」と評価。9月以降、導入の必要性と併せ論点案の各論を取り上げるとし、「時間をとって議論していかなければならない」と述べ、新制度案の検討を本格化させる姿勢を示した。
財源問題が浮上したことについては、「(新制度案は)単年でみれば財源を食う」として、「限られた財源の中で薬価にどれくらい財源を使うのかという問題はある」と述べた。この中では、ジェネリック(GE)の普及が政府目標に届かない場合に生じる不足財源に対する業界側の補填方法は「(この問題の)大きな要素だと思う」との認識を示した。遠藤久夫部会長(学習院大学経済学部教授)が新たな財政シミュレーションの必要性を指摘したのも、財源問題とつながっているとの見方を示し、新シミュレーションは事務局と業界の課題だとした。