シェリング・プラウは９月14日、吸入ステロイド喘息治療薬「アズマネックス ツイストヘラー100μg60吸入」（一般名：モメタゾンフランカルボン酸エステル吸入用散剤）を同日に発売したと発表した。強い局所抗炎症作用と、吸入時の全身吸収性が約１％と低いなど安全性が認められている。同剤は、吸気力の弱い患者には吸入が難しいとされるドライパウダー製剤だが、「患者さんの吸気力に左右されることなく薬剤が安定して放出されるため、薬剤を確実に吸入することが可能」としている。

同剤は、米国で革新的な包装技術に対して授与されるデュポン賞を受賞している。吸入までのステップが一般的に３ステップのところを２ステップにしたほか、他剤にない残量カウンターがゼロになった時にキャップが回らない工夫がされているという。

同社は既存のエアゾールタイプの吸入ステロイド喘息治療薬「キュバール」（一般名：プロピオン酸ベクロメタゾン）とアズマネックスで、吸入ステロイド単剤療法の選択肢を提供していくとしている。