米シェリング・プラウのフレッド・ハッサン会長兼最高経営責任者(CEO)は9月23日、ウィンドホバー製薬企業戦略提携会議の会見で、「製薬企業では従来、研究開発部門は末端組織に位置づけられる傾向があったが、現下の環境で成長戦略を描くためには研究開発部門こそを組織の中核に据えるべき」との認識を示した。
同時にハッサンCEOは「製薬企業は今後研究開発のうち開発により重点を置くべき」と強調。化合物探索ではバイオベンチャーなどとの社外提携がカギとなるとの見解を表明。一方で、「これは研究部門の完全なアウトソーシングを意味するのではなく、研究部門は外部にどのような専門家がいるかを知るために必要となる」と語った。
同社はメルクとの合併を今年中に控えているが、ハッサンCEOは会見でこの問題には一切言及しなかった。