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MR教育センターセミナー 臨床実態に即したMR活動を 臨床医が注文

公開日時 2010/01/22 04:02

医薬情報担当者教育センター(MR教育センター)は1月21日、都内で09年度教育研修セミナーを開き、その中で医師から見たMR活動について講演した東京大学医学部付属病院の上竹勇三郎特任助教は、自分のところにくるMRは優秀だとした上で、MR活動の現状について、専門知識の不足、顧客の実態をよく知っているとはいえないことなどを指摘。医師のニーズや患者の苦しみを具体的にイメージして情報提供する必要性を強調し、必用な教育研修を提案した。

上竹氏は、「自分目線・自社目線ではないか」「自分の扱っている製品がヒトの命を左右するものであることを認識しているか」「重症の薬疹や横紋筋融解症など副作用を肌で感じられているか」「(自社の薬に変えてくださいと言うが)外来で薬の変更時の(医師、患者の)ストレスを理解しているのか」――などと問題提起。何より「自分の家族に進められるような薬なのかどうか」を自ら問いかけ、活動することを求めた。

MR活動が「人間関係がすべてであった時代から、人間関係はもちろんのこと本質的な情報提供をする時代になった」と指摘。医師のニーズ、患者の苦しみを具体的にイメージして活動するため、▽医療機関研修を強化する▽初期研修時に医師が介入する形で行う――ことを提案した。

同氏はさらに、「自社のプレゼンを優先し、医師の話を聞き、それにいかに当てはめていくのが苦手な方が多い」と述べた。それに対し、MR自らが伝えたい情報と医師ら医療者側が知りたい情報にはギャップがあることを認識し、競合品を含めバランスのよい情報提供、医師の質問にいかに的確に解答を提示すめため、▽徹底的なロールプレイ・ケーススタディを実践する▽ベテラン・若手がチームになって活動する――ことも提案した。

医師への面談にはアポイント制を導入する医療機関が増えていることから、「時間をとるに値する」MRになるためには、専門知識の習得の強化を含め質の向上が必要だと訴え、対応を求めた。

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