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バイエル薬品 09年売上高1715億円 9.3%増収 ネクサバールは2倍増

公開日時 2010/04/07 04:01

バイエル薬品 ロビンスキー社長

バイエル薬品のジャン‐リュック・ロビンスキー社長は4月6日、東京都内で開いた記者懇談会で、09年の売上高(薬価ベース)が1715億円で、前期比9.3%の増収だったと発表した。主力品の腎/肝細胞がん治療薬ネクサバールや高脂血症治療薬ゼチーアの売上が前期比で2倍以上となったことなどが寄与した。また、ネクサバールは日本で、▽肝細胞がんにおける術後補助化学療法(開発段階:フェーズ3) ▽非小細胞肺がん(フェーズ3) ▽卵巣がん(フェーズ2) ▽甲状腺がん(フェーズ3)――の適応追加に取り組んでいるが、この日の懇談会で、日本でも乳がんの適応追加を検討していることが明らかになった。

一方、10年度薬価制度改革で試行導入された、一定要件を満たした新薬の薬価を維持できる新ルール「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」について、ロビンスキー社長は「ドラッグ・ラグを短縮し、国内未承認薬等を早く開発、上市させる良い制度」「大変前向きな一歩と捉えている」などと新薬創出加算を歓迎すると表明した。新薬創出加算の試行導入では、製薬各社に、同加算で得られた原資を基に未承認薬などの開発が要請されるが、バイエルの場合は2成分3適応の要請があると見込んでいるという。

ロビンスキー社長は「これら2成分3適応に100%注力する」と述べ、実施に向けて準備中とした。この2成分3適応は、未承認薬の肺高血圧症用薬イロプロストと、シプロフロキサシンに対する▽小児に対する尿路感染症(複雑性膀胱炎、腎盂腎炎)及び嚢胞性繊維症▽1回400mg1日2回~3回投与――の承認取得。

ロビンスキー社長や栄木憲和会長はまた、新薬創出加算の試行導入によって営業戦略やMR活動に変化があるかどうかについて、「メーカーとして直接価格に触れない」(ロビンスキー社長)とした上で、医薬品卸とともに、革新的な新薬の価値と価格について情報提供活動を展開していくことが重要との考えを示した。

 
 
【主要製品の09年売上高(薬価ベース)】
アダラート 374億9400万円(前期比:1.7%減、平均薬価改定率:▲7.8%)
イオパミロン 309億8900万円(6.0%減、▲11.9%)
ゼチーア(バイエル分) 148億3700万円(117.6%増、▲6.7%)
グルコバイ(バイエル分) 99億3400万円(16.2%減、▲8.2%)
ネクサバール 98億3300万円(130.7%増、0.0%)
コージネイトFS 84億7500万円(3.0%増、▲3.6%)
バイアスピリン 81億3700万円(1.9%増、▲4.9%)
マグネビスト 73億1600万円(5.7%減、▲15.2%)
ホスレノール 60億5800万円(-、▲0.6%)
ベタフェロン 52億1300万円(3.8%減、0.0%)
シプロキサン 49億3200万円(17.0%減、▲13.1%)
アスペノン 28億6900万円(4.2%減、▲7.0%)
EOB・プリモビスト 26億4800万円(64.8%増、0.0%)
 
 
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