エム・シー・アイ タブレットPCによるMR活動支援ツール開発
公開日時 2010/04/07 04:00
製薬企業のマーケティング支援を行うエム・シー・アイは4月6日、タブレットパソコン(PC)を活用したMR活動支援ツールを開発し、サービスを開始したと発表した。医師との面談時間が短く、立ったままでの説明が多いという日本のMR活動環境に合わせ、PCのディスプレイで即時に臨床データを示したり、薬剤の作用機序を説明しやすいように動画で見せたりすることができる。国内製薬企業1社で全MRへの導入が決まっており、今後3年程度で国内企業を中心に6社程度の導入を目指す。
同社が開発した「Detailing-MAP」というツールをタブレットPC(今回はA4サイズ)に組み込んだ形。09年5月から今回導入が決まった国内製薬企業で試験実施を行って改良を重ね、市販化した。導入コストはMR1人あたり年間10万円前後を想定しているという。
これによりMRは、これまで書類として持ち歩いていた文献や製品パンフレットなどをPCの中に保存して持ち運べる。医師の求めに応じて即時に学術情報をディスプレイに表示したり、動画を見せたりもできる。また、ターゲット医師ごとにディテール活動状況の管理、コンテンツ利用履歴を残せる機能も持ち、優秀なMRの活動状況を共有し、活動の改善につなげることも可能という。