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新規糖尿病薬のDPP-4阻害薬 SU剤併用で重篤な低血糖 使用上の注意改訂へ

公開日時 2010/05/07 04:02

新規糖尿病薬として09年12月に発売されたDPP-4阻害薬のジャヌビア錠(一般名:シタグリプチン、万有製薬)、グラクティブ錠(同、小野薬品)を、同じく糖尿病に用いるスルホニルウレア(SU)剤と併用したところ、意識消失を含む重篤な低血糖症状が現れたことから、厚生労働省医薬食品局安全対策課は、医療現場に注意喚起するため、日本製薬団体連合会を通じ関係メーカーに使用上の注意を改訂するよう文書で指示した。シタグリプチンとSU剤併用の場合は「SU剤の減量を検討すること」と追記させる。

文書は4月27日付で出されたもの。それによると、シタグリプチンと他の糖尿病用薬と併用した時に低血糖症状が現れた割合は、グリメピリド(アマリール錠、サノフィ・アベンティス)併用時5.3%、ピオグリタゾン(アクトス錠、武田薬品)併用時0.8%、メトホルミン(メルビンなど、大日本製薬など)併用時0.7%。それらを「重大な副作用」の項に記述し、「特に、スルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来たす例も報告されていることから、スルホニルウレア剤の減量を検討すること」と対応を求めることにした。

糖尿病薬は新薬ラッシュで、DPP-4阻害薬は、ジャヌビア錠、グラクティブ錠に続き、4月にエクア錠(ビルダグリプチン、ノバルティスファーマ)が発売され、同月にはネシーナ錠(アログリプチン、武田薬品)が承認された。また、同薬と同様にインスリンの分泌を促進する消化管ホルモンのインクレチンに作用するGLP-1アナログ製剤ビクトーザ皮下注(リラグルチド、ノボノルディスクファーマ)も1月に承認されている。今回の指示では、発売前の製品を含むこれら医薬品に対しても、シタグリプチンのケースを踏まえて、使用上の注意を改訂するよう指示した。

今回取り上げられたケースについては日本糖尿病協会の「インクレチンとSU薬の適正使用に関する委員会」が4月8日付けで、インクレチンとSU薬の適正使用に関する医療従事者向けの勧告をホームページ上に公表し、対応策を示すなど注意喚起していた。(ミクスeX-press、ミクスOnlineの4月14日付既報)

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