キョーリン・山下社長 バイオ後続品への参入に意欲
公開日時 2010/05/14 04:00
キョーリンの山下正弘社長は5月13日、東京都内で開いた2010~15年度の新中期経営計画(12日に詳報)の説明会で、バイオ後続品を手掛けるためのアライアンス交渉に臨んでいることを明らかにした。「バイオ後続品は、外資を含むジェネリックメーカーとのアライアンスになると思う。この話は水面下で現在進めており、(バイオ後続品を)扱える状況を作っていきたい」と語った。
新中期経営計画では持続成長に向けて、呼吸器内科、耳鼻科、泌尿器科に関連する製品を▽特許期間中の新薬群▽特許が満了したものの製品価値を最大化させる先発品群▽後発品群――に分けて複合的に事業展開する方針を掲げた。このために同社は共通のプラットフォームを構築する考えで、後発品を手掛けるキョーリンリメディオの卸店販売ルートをキョーリン製薬に統合する計画だ。
新薬群は気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療薬「キプレス」、過活動膀胱治療薬「ウリトス」、14年度に発売予定の喘息治療配合薬KRP-108――の3剤を、先発品群には気道粘液修復薬「ムコダイン」や潰瘍性大腸炎等治療薬「ペンタサ」などを位置づけている。