FDA IARS共同で小児麻酔薬の安全性強化図る
公開日時 2010/07/02 04:00
米食品医薬品局(FDA)と国際麻酔研究会(IARS)は、麻酔薬・鎮静薬の小児への安全性確保のため、同薬剤の影響について共同研究「SAFEKIDS」イニシアチブに取り組む。
FDAは、動物試験で麻酔薬・鎮静薬により中枢神経系に組織病理学的変化を示したとの論文やIARSの学術誌にケタミンを含むNMDA受容体拮抗剤を使用した新生児・乳幼児に長期の神経変性、認知機能に後遺症を残すなどのリスクに関与するとの論文に懸念を持ち、今回、IARSとの共同研究を開始するに至った。両機関はすでに、麻酔薬・鎮静薬が齧歯類、サル、ヒトにおける神経毒性をもたらすかどうかの数件のプロジェクトに着手、SAFEKIDSの枠組みを確立した。
FDAは、ボストン子ども病院、コロンビア大学、アーカンサス子ども病院研究所、メイヨークリニックの4機関に出資、4機関は小児への麻酔薬・鎮静薬による中枢神経への影響についての試験等を実施する。
(The PInk Sheet 6月14日号より)FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから