日本ケミファ・山口社長 12年度にGE売上倍増の300億円 薬局営業を強化
公開日時 2010/07/15 04:01
日本ケミファの山口一城社長は7月14日、東京都内の本社内で記者会見し、最優先事業にジェネリック薬(GE)市場でのプレゼンス確立をかかげ、12年度(13年3月期)GE売上高を09年度(10年3月期)の倍増にあたる300億円を目指すと表明した。まずは4月に調剤報酬でGE使用が優遇されたことから、調剤薬局に対する営業を強化していく姿勢を示した。
同社長によると、12年度の同社全体の売上高目標は400億円(09年度239億円)とし、うち300億円がGE。GEの増収、自社GE比率50%以上、コスト適正化策の推進、日本薬品工業の子会社化などで、09年度3.2%だった営業利益率を12%以上に引き上げる。
目標達成には営業戦略の強化が柱になるとし、DPC病院に対する営業の一方で、4月以降は調剤薬局へのウエイトも増やしているといい、「調剤薬局のプレゼンス拡大が今後の大きなテーマ」だとした。さらに「薬局に対する訪問をいかに効率的に行うかが、当社だけでなく他社もテーマかと思う」と述べ、医薬品卸との関係強化にも取り組んでいることを説明した。MR数は現在の約260人(管理職含む)をほぼ維持し、生産性アップを図るとした。
会見では、バイオシミラーへの取り組みを問われ、販売はできる体制にあるものの、製造と開発のノウハウが十分にないとして「他社との提携を第一に考えざるを得ない」とし、提携による参入を選択肢として示した。