万有製薬と明治製菓は７月23日、万有が製造販売している気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療薬シングレア（一般名：モンテルカストナトリウム）について、明治とのコ・プロモーションを７月末で終了することで合意したと発表した。同剤は８月から万有のみの営業活動となる。理由は、万有がシェリング・プラウと合併し、営業リソースが潤沢になったため。

MR数は現在、万有が約1450人、シェリング・プラウが約1000人。両社の法的統合は今年後半を予定しているが、これに先立ち営業組織は７月１日付けで統合している。

シングレアのコ・プロ終了は万有から申し出て、明治と協議していた。コ・プロは07年10月から開始。約３年間にわたる活動で日本のロイコトリエン受容体拮抗薬市場で売上高１位になった。今回のコ・プロ終了により、明治が行っていた同剤の情報提供業務は９月末までに万有に引き継ぐ。

●他のコ・プロ製品の契約内容　「今後、最善の戦略を選定したい」

また、万有は本誌取材に、他のコ・プロ製品、コ・マーケティング製品の契約見直しに関して、「現時点で計画はないが、今後、最善の戦略を選定したい」とコメントした。同社の主力品では、骨粗しょう症治療薬フォサマックは久光製薬と、高脂血症治療薬リポバスとACE阻害薬レニベースはマイラン製薬と、それぞれコ・プロしている。また、シェリング・プラウは高脂血症治療薬ゼチーアをバイエル薬品とコ・マーケしている。