成人の4人に1人に慢性的な痛み 治療効果に不満足7割
公開日時 2010/11/04 04:01
日本人の成人の4人に1人が、腰痛や頭痛など慢性的な痛みを抱えていることが、約6000人を対象にしたムンディファーマによる調査で分かった。推計患者数は約2315万人に上るという。
慢性的な痛みの定義を、「最初の痛みから現在までの期間が3カ月以上」「痛みを一番最近感じた時期が1カ月以内」「痛みの頻度が週2回以上」などとした。最も多い痛みは「腰痛」(55.7%)、次いで「四十肩・五十肩/肩こり」(27.9%)、「頭痛/片頭痛」(20.7%)。
痛みを感じていると、約7割の人が「やる気がなくなる」「疲れた感じがする」と回答。6割強の人が「いらいらしたり、うんざりしたり、精神的にストレスを感じる」。4割の人は「私がどれだけ痛いと思っているのか、誰も理解してくれていない」と訴えている。
痛みに対する治療に満足しているのは3割にとどまった。治療しても「あまり変わらない」は53.6%、緩和されなかった人も17.1%おり、7割は満足な治療効果を得られていなかった。
痛みで、過去半年の間に仕事を休んだ平均日数は9.8日、学生で学校を休んだのは6.5日で、生活への影響も小さくないことが分かった。