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ロシュ 欧米製薬部門中心に4800人削減 GLP-1の開発中断が影響

公開日時 2010/11/19 04:01

スイスのロシュ・ホールディングは17日、グループ全体の約6%に当たる4800人の人員削減を含む年間24億スイスフラン(約2000億円)のコスト削減を目指す「オペレーショナル・エクセレンス・プログラム」を発表した。

昨年来、メガファーマ各社が大幅リストラを発表しているなか、09年にジェネンテックを約460億ドルで完全子会社化したロシュだけは、これまで大規模なコスト削減策を発表していなかった。しかし、世界的に新薬承認のハードルが高くなっていることや政策的な価格への圧力が強まっているなかで、今回のプログラムによる大幅なコスト削減と一層の研究開発投資を通じて、長期的に革新的新薬を生み出せる体質を確立したい考えだ。

人員削減はほとんどが製薬部門で実施され、アメリカとヨーロッパの販売およびマーケティング部門で2650人、アメリカ・カリフォルニア州、ドイツのマンハイムを始めとする各地の製造施設の再編で750人を削減。販売とマーケティング部門での人員削減は糖尿病治療薬タスポグルチド(GLP-1作動薬)の開発一時中断によるものとしている。

このほかに製薬事業ではアメリカのサウスカロライナ州フローレンスとコロラド州ボールダーの製造施設売却で600人、アメリカでの開発部門の再編と外部委託で800人、ドイツのクルムバッハやアメリカのニュージャージー州ナットレーとウィスコンシン州マディソンなどで研究施設行われているRNA干渉治療分野を含む、研究開発の再編と一部早期開発品の中止により600人が今回の計画の影響を受け、再配置と削減の対象となる。

また、診断事業ではオーストリアのグラーツにある施設を閉鎖し、そのうちの血液ガス診断事業の開発と製造機能をスイスのロットクロイツのプロフェッショナル診断部門施設に移管統合するほか、スイスのブルグドルフにあるインスリン・ポンプ研究開発部門をドイツのマンハイムに置く予定の糖尿病ケア部門に移管・統合、残る製造部門を外注後にブルグドルフの施設は閉鎖。さらにマンハイムの診断化学・分析事業はドイツのペンツブルグの施設に移管・統合する。

人員削減とは別にこうした事業再構築による再配置で800人分、外注で700人分、合計6300人が今回のプログラムの影響を受ける。

これらの計画で2011年では年間18億スイス・フランのコスト削減効果が見込め、2012年には計画が目標とする24億スイス・フランのコスト削減を実現する予定。計画にともない発生する一時的費用は2012年末までに27億ドルを見込む。

なお、ロシュとRNA干渉治療分野で提携をしていたカナダのTekmira Pharmaceuticals社(本社:ブリティッシュコロンビア州バーナビー、Mark J. Murray最高経営責任者)は、ロシュから提携解消の通告があったことを明らかにし、同社の事業に大きな影響はないとのコメントを発表している。

 

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