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【グローバル企業23年決算分析 5位~8位編】ロシュの売上2位製品にヘムライブラ AZは成長持続

公開日時 2024/03/22 04:50
外資製薬企業の2023年医療用医薬品売上高上位各社の決算概況を紹介する第2回目は、5位~8位のロシュ、アストラゼネカ(AZ)、ノバルティス、ブリストル・マイヤーズ(BMS)を取り上げる。
(全4回連載、1回目はこちら
5位ロシュ 医療用薬4%減収 最主力品のMS治療薬・オクレバスは6%増の70億ドルに
ロシュの総売上高は8%減(為替の影響を除くと横ばい)の604.41億スイスフラン(CHF、670.90億ドル)となり、このうち医療用医薬品の売上高は4%減(同4%増)の462.79億CHF(513.70億ドル)で5位だった。また、純利益は9%減の123.58億CHF(137.17億ドル)となり、1位となった。

最主力品の多発性硬化症(MS)治療薬・オクレバスは6%増の63.81億CHF(70.83億ドル)。ロシュグループの中外製薬が創製した血友病A治療薬・ヘムライブラは8%増の41.47億CHF(46.03億ドル)を売り上げ、ロシュの売上2位製品となった。22年に日米欧で上市した加齢黄斑変性等治療薬・バビースモが約4倍の23.57億CHF(26.16億ドル)に急拡大した。

乳がん治療薬・フェスゴは51%増の11.20億CHF(12.43億ドル)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫治療薬・ポライビーは92%増の8.37億CHF(9.29億ドル)となった。なお、為替レートは23年の年間平均で1CHF=1.11ドルだった。

24年の総売上高は1桁台半ばの増加率を見込んでいる。
6位アストラゼネカ 医療用薬3%増収 新型コロナ関連製品を除外すると13%増収
アストラゼネカの総売上高(医療用医薬品売上高)は3%増(為替影響を除くと6%増)の458.11億ドルとなり、全体で6位だった。バキスゼブリアやエバシェルドといった新型コロナ関連の売上は前年に比べ37.36億ドル減少した。その影響を除外すると、総売上高の成長率は13%(同15%)だった。純利益は81%増の59.61億ドルとなり、8位となった。
売上1位製品はフォシーガに 売上59億ドル、36%増と高成長続ける
糖尿病から慢性心不全、慢性腎臓病へと適応拡大したSGLT2阻害剤・フォシーガが36%増の59.63億ドルと高成長を続け、同社売上1位となった。肺がん治療薬・タグリッソは7%増の57.99億ドルと堅調で、抗PD-L1抗体・イミフィンジは52%増の42.37億ドルと大幅に伸長した。慢性リンパ性白血病治療薬・カルケンスは22%増の25.14億ドルとなった。

21年7月の米アレクシオン社買収により獲得した発作性夜間ヘモグロビン尿症等治療薬・ソリリスは16%減の31.45億ドルとなったが、ソリリスの改良版のユルトミリスが51%増の29.65億ドルを売り上げた。

24年の総売上高は2桁台前半から10%台前半の増加率を見込んでいる。
7位ノバルティス 継続事業の医療用薬売上は8%増 23年10月にサンドのスピンオフ完了
ノバルティスは、継続事業の総売上高(医療用医薬品売上高)が8%増(為替の影響を除くと10%増)の454.40億ドルとなり、全体で7位だった。継続事業の純利益は42%増の85.72億ドルとなり、4位だった。23年10月に後発品・バイオシミラー(BS)事業部門のサンドのスピンオフを完了した。
売上1位製品はエンレストに 売上60億ドル、30%増収
慢性心不全治療薬・エンレストが30%増の60.35億ドルを売り上げ、同社売上1位となった。前年1位だった乾癬治療薬コセンティクスは4%増の49.80億ドルと堅調だった。多発性硬化症治療薬・ケシンプタは99%増の21.71億ドル、乳がん治療薬・Kisqali(リボシクリブ)は69%増と20.80億ドルと20億ドルを突破した。

また、PSMA陽性転移性去勢抵抗性前立腺がん治療用の放射性医薬品のPluvicto(lutetium lu 177 vipivotide tetraxetan)が約3.6倍の9.80億ドル、慢性骨髄性白血病治療薬・セムブリックスが約2.8倍の4.13億ドル、持続型LDLコレステロール低下siRNA製剤・レクビオが約3.2倍の3.55億ドル寄与した。

24年の総売上高は1桁台半ばの成長率を見込んでいる。
8位BMS 医療用薬2%減収 主力のエリキュース、オプジーボ堅調 レブラミドは39%減
ブリストル・マイヤーズの総売上高(医療用医薬品売上高)は2%減(為替の影響を除いても2%減)の450.06億ドルとなり、8位だった。純利益は27%増の80.25億ドルで5位だった。

最主力品の抗凝固薬・エリキュースは4%増の122.06億ドル、それに続くがん免疫療法薬・オプジーボは9%増の90.09億ドルと堅調だった。多発性骨髄腫治療薬・レブラミドは、後発品が参入した影響で39%減の60.97億ドルとなったが、新製品群の骨髄異形成症候群に伴う貧血治療薬・レブロジルは41%増の10.08億ドルと10億ドル台に乗った。

このほか、がん免疫療法薬・Opdualag(ニボルマブ/レラトリマブ)が約2.5倍の6.27億ドル、多発性硬化症治療薬・Zeposia(オザニモド)が74%増の4.34億ドルと大幅に売上を伸ばした。

24年の総売上高は1桁台前半の伸びを見込む。米Karuna社を140億ドルで買収して獲得した、FDAに承認申請中の統合失調症治療薬・KarXTが24年後半に売上に寄与してくる見通し。

第3回はサノフィ、グラクソ・スミスクライン、イーライリリー、ノボ ノルディスクのトピックスを紹介します!

外資製薬企業 23年医療用医薬品売上高ランキング
(単位:百万ドル)
順位 企業名 医療用医薬品売上高 増減(%)
1 ファイザー(米) 58,496 -42
2 ジョンソン・エンド・ジョンソン(米) 54,759 4
3 アッヴィ(米) 54,318 -6
4 メルク(米) 53,583 3
5 ロシュ(スイス)* 51,370 -4
6 アストラゼネカ(英) 45,811 3
7 ノバルティス(スイス) 45,440 8
8 ブリストル・マイヤーズ(米) 45,006 -2
9 サノフィ(仏)* 40,921 0
10 グラクソ・スミスクライン(英)* 37,607 3
11 イーライリリー(米) 34,124 20
12 ノボ ノルディスク(デンマーク)* 33,678 31
13 アムジェン(米) 28,190 7
14 ギリアド・サイエンシズ(米) 27,116 -1
15 バイエル(独)* 19,527 -6
16 テバ(イスラエル) 15,846 6
17 ヴィアトリス(米) 15,427 -5
18 リジェネロン(米) 13,117 8
19 バイオジェン(米) 9,836 -3
医療用医薬品売上高上位19社を集計。
1ユーロ=1.08ドル、1ポンド=1.24ドル、1CHF=1.11ドル、1DKK=0.145ドルで計算。


ミクス 春の増刊号 
「主要データで見る外資製薬企業ファイル」2023年版

株式会社ミクスでは、16社の23年業績(総売上、医療用医薬品売上、研究開発費、各社主力品売上 等)のほか、直近の主な承認新薬、M&Aや事業提携、24年売上予想などを網羅した「主要データで見る外資製薬企業ファイル」を3月25日に発行します。

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