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CATHARSIS試験 ベースラインデータ 頭蓋内動脈狭窄症患者で代謝性疾患の合併高率に  (1/2)

公開日時 2011/03/14 04:00
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症候性頭蓋内動脈狭窄症(IAS)患者を対象にシロスタゾール+アスピリンの有効性を検討する「CATHARSIS」試験が進行中だ。観察期間に入った同試験のベースライン解析では、頭蓋内動脈狭窄症の危険因子として糖尿病や高コレステロール血症など代謝性危険因子の合併率が脳卒中全体よりも高く、また未治療の割合も多いことが分かった。東京女子医科大学神経内科主任教授の内山真一郎氏が2月10日のポスターセッションで報告した。

 

 

 

 

 

 

 

 

試験は、症候性頭蓋内狭窄症患者における、アスピリン・シロスタゾール併用の有用性を検討することを目的に実施されている。頭蓋内動脈狭窄症は、アジア人で発症率が高く、抗血小板薬のアスピリンでは十分な治療効果が得られない“ハイリスク患者”として知られている。
 

対象は、頭蓋内動脈狭窄が50%以上の発症2週間~6カ月の45~85歳の虚血性脳卒中患者200例。①アスピリン100mg/日+シロスタゾール200mg/日100例②アスピリン100mg/日100例――の2群に分け、投与を行い、約2年間観察する。主要評価項目は、MRIでの頭蓋内動脈狭窄の進展。

 

 

 

 

 

糖尿病合併者の8割が無投薬に

 

 

2006年4月1日~2008年3月31日までの2年間の登録期間に、日本国内60施設から165例(男性:109例、平均年齢:68歳)の登録がなされた。
 

発症から30日間(中央値)で、直径1.5cmを越える患者が42.4%(70例)含まれていた。
 

責任病変は、皮質が34.5%(57例)、白質が34.5%(57例)、大脳基底核が20.0%(33例)、脳幹が7.9%(13例)だった。閉塞部位は“M1(中大脳動脈)”が77.6%(128例)で大半を占めた。
 

患者の合併症は、高血圧が75.8%で最も多く、高コレステロール血症が53.9%、糖尿病が37.0%、肥満(BMI25以上)が32.7%、CKD(=慢性腎臓病:eGFR<60mL/min/1.73㎡)が28.5%、喫煙が21.8%だった。
 

このうち、これまで危険因子として注意が促されてきた高血圧でも35.8%は無投薬であった。一方糖尿病患者の75.2%、高コレステロール血症患者の57.6%が無投薬であることも分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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