あすか製薬 国内初の緊急避妊薬ノルレボ錠 24日に新発売
公開日時 2011/05/24 04:00
あすか製薬は5月23日、国内初の緊急避妊薬「ノルレボ錠0.75mg」(一般名:レボノルゲストレル(合成黄体ホルモン))を24日から発売すると発表した。避妊具の装着不備、避妊薬の服用忘れ、性暴力などによる望まない妊娠を回避するための薬剤。性交後72時間以内に同剤1.5mgを服用して避妊効果を発揮する。薬価未収載で各医療機関が自由に価格を設定できるが、あすかはピーク時売上を約20億円と見込んでいる。
同剤は1999年のフランスでの発売を皮切りに約50か国で承認されている。同剤はWHOが緊急避妊のエッセンシャルドラッグに指定しており、同剤による緊急避妊は国際的な標準療法になっている。日本でも日本産科婦人科学会などが推奨する薬剤。ただ、「緊急避妊」という国内初の効能・効果の薬剤であることから、あすかは適正使用の浸透に向けて、関連学会や団体の指導のもと種々の啓発活動にも取り組む。
同剤はフランスの製薬会社ラボラトワール・エイチアールエー・ファルマが創製。日本での開発は、そーせいが開発・販売権を取得して実施したが、09年11月にあすかに国内販売権を導出した。