あすか製薬と第一三共ヘルスケアは10月20日、あすか製薬が国内初の緊急避妊薬・ノルレボのスイッチOTC医薬品の製造販売承認を取得したと発表した。販売元は第一三共ヘルスケアで、「発売に向けて情報提供体制の整備を進める」。発売時期は未定。

あすか製薬はOTCの取り扱い経験がないため、スイッチOTCの販売などに豊富な知見を持つ第一三共ヘルスケアが販売することになった。

ノルレボのスイッチOTC（以下、同スイッチOTC）は、５月の改正薬機法に盛り込まれた特定要指導医薬品。同スイッチOTCは、一定の研修を受けた薬剤師による説明が必要で、対面販売、面前服用で使用する。

同スイッチOTCを販売・授与する薬剤師は、必要な研修を修了した上で、販売・授与する旨を厚労省に申告し、厚労省は必要な情報をホームページ（HP）上で公表する。製造販売業者は、同スイッチOTCを卸す薬局等について、▽必要な研修を修了し、厚生労働省のHPにて掲載されている薬剤師が勤務していること、▽プライバシーへの十分な配慮等に対応できるような体制を整備していること、▽近隣の産婦人科医等との連携体制を構築していること――の全てを満たす薬局等であることを確認する必要がある。

ノルレボは望まない妊娠を防ぐための医薬品で「アフターピル」とも呼ばれており、性交から72時間以内に１回服用することで妊娠を防ぐことができる。妊娠阻止率は81％。