FDA GSKの高齢者向けDPTワクチンを承認
公開日時 2011/07/14 04:00
米食品医薬品局(FDA)は7月8日、65歳以上の高齢者向けDPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)3種混合予防ワクチンBoostrixを承認した。従来、高齢者向けにはDTの2種混合ワクチンがあったが、Boostrixは高齢者向けでは初の3種混合ワクチン。1回接種となっている。
同剤はすでに2005年3月に10歳から18歳の青少年のDPTを対象に承認され、2008年12月には19歳から64歳の成人を対象として承認されている。FDAのKaren Midthun生物製剤評価研究センター(CBER)長は、「百日咳は非常に感染しやすく、介護施設や病院で発生しやすいので、今回のワクチン承認で百日咳がジフテリア、破傷風と一緒に予防できることになる」と歓迎している。
米国では、百日咳の流行が2007年増加傾向にあり、2010年にはカリフォルニア、ミシガン、オハイオの各州で局地的な流行があった。同剤は、グラクソスミスクライン・バイオロジカルズ(ベルギー、リクセンザート)の製造。