薬剤経済学の公的活用とガイドライン(2)
公開日時 2012/01/30 00:00
クレコンリサーチアンドコンサルティング株式会社医療アセスメント研究部小林慎2014年から薬価などの価格決定に薬剤経済学が段階的に取り入れられていく方針が示されました。薬剤経済学を公的に活用するためには、分析者に向けたガイドラインの整備が必要となります。今回は、薬剤経済学のガイドラインについて考えます。1.ガイドライン(PEG)の必要性2014年から薬剤経済学が薬価などの価格決定に段階的に導入されていく方針が示されていますが、製薬企業にとっては、特に新薬の薬価算定における導入が注目されると思われます。現在でも薬価申請時に薬剤経済分析を参考資料として提出することができます。薬剤経済分析を薬価申請時に提出する製薬企業は、類似薬効比較方式における補正加算率や原価計算方式における営業利益率に対する妥当...