日本新薬 大鵬薬品とのアトピーなどかゆみ治療薬のライセンス解除
公開日時 2012/03/12 04:00
日本新薬は3月9日、大鵬薬品との間で締結していた新規抗そう痒剤(開発記号「NST-141」)に関するライセンス契約について解除することで合意したと発表した。NST-141は、日本新薬が創製したもので、両社共同で開発を進めてきたが、フェーズ2aの結果を踏まえてライセンス契約を解除することになったとしている。
その試験結果について発表によると、11年2月から始めたアトピー性皮膚炎に伴うそう痒を対象に試験し、全体としては明確な抗そう痒効果は確認できなかったものの、既存薬が奏功しない、比較的痒みの強い難治性のそう痒患者に対して効果を示す可能性が示唆された。今後は日本新薬が引き続き開発を進めるという。
両社は08年10月、NST-141の日本国内における共同開発・共同販売に関する基本契約を締結していた。