ベイン・アンド・カンパニーパートナー矢吹博隆MRによる大量のディテールを中心とした伝統的な医薬品営業マーケティングモデルから、eプロモーション等を含めた新たなモデルへの変革の必要性が叫ばれて久しい。しかしながら、現状ほとんどの製薬企業における営業マーケティングは伝統的なモデルが主体であり、新たなモデルへの脱却へ向けての試行錯誤は見られるものの、未だ明確な成功例は存在しない。本連載では、新たなモデルへの早急な変革の必要性と、そのためのアプローチについて述べていきたい。連載第１回の本号では、変革の必要性について述べていくこととする。まず図１の医薬品研究開発生産性の推移をご覧頂きたい。わずか14年前の1998年には研究開発投資10億ドル当たり1.6個の新薬が承認されていたのに対し、13年後の201...