クレコンリサーチアンドコンサルティング株式会社医療アセスメント研究部小林慎中医協の費用対効果評価専門部会の議論もいよいよ本格化してきました。専門部会の議論を理解し、適切な対応を検討するためには薬剤経済学の基本的な考え方を理解しておく必要があります。今回から薬剤経済学の基本を復習したいと思います。１．費用対効果評価導入の議論の理解のために現在、中医協の費用対効果評価専門部会において、我が国の医療制度における費用対効果評価の導入が議論されています。この原稿を書いている時点での最新の費用対効果評価専門部会は2013年7月31日（第12回）ですが、会議の報道などを見るといよいよ来年度からの薬価に対する費用対効果評価の導入を示唆する発言がでてきたようです。製薬企業は、今後本格化することが予想される中医...