薬価調査の9月、妥結率80%弱か 卸提示価格は揺るがず 価格形成にエポック
公開日時 2013/10/31 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会保高英児●調剤チェーン大手は妥結進展も中堅は難航か、大手病院の未妥結は予算案がしばり?●交渉粘り得は払拭・総価取引は大幅後退、厚労省経済課は交渉円滑化に奮闘価調査月の9月が過ぎた。3月末の妥結率が80%の超低空飛行で、中でも難航していた調剤チェーンは50%弱と、膠着状態で年度末を越えた。しかし9月に向け、交渉は一定の進展を見せた。厚労省経済課のWT(ワーキングチーム)や個別ヒアリングの支援も圧力になった。9月末段階の妥結率は全体で80%弱の模様で、通例の改定2年目の9月の水準近くまで到達したようだ。卸の提示価格は変わらず、粘れば下がるとの悪しき慣習は姿を消した。価格交渉のエポックである。流通透明化への理解は進展、総価取引は影をひそめ、カテゴリー別取引が新薬...