SIGN研究にみるMR活動の罪と罰
公開日時 2014/04/30 00:00
編集長沼田佳之危うさ露呈した大学担当MRの役割リーダーの重責と販売促進の狭間ノバルティスの「慢性骨髄性白血病治療薬の医師主導臨床研究であるSIGN研究に関する社外調査委員会」(委員長:原田國男氏)は4月2日、東大病院担当のMRなどが複数の医療機関に対し、継続的または過大な労務提供を行ったとして、医療用医薬品製造販売業における景品類の提供の制限に関する公正競争規約(公競規)違反を指摘した。これを受けノバルティス・スイス本社のデビッド・エプスタイン社長は翌3日、東京都内で記者会見に臨み、経営陣の刷新および同問題に関与したMRの上長を解雇したことを明らかにした。製薬業界を震撼させたこの事件だが、現在のMR活動をめぐる諸課題をも露呈する結果となった。加えてノバルティスに限らず、他社MRにとっても日々...