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PhRMA会員企業  119剤の精神疾患治療薬を開発中

公開日時 2014/05/22 03:50

米国研究製薬工業協会(PhRMA)の会員企業は、現在、119剤に及ぶ精神疾患治療薬を臨床開発中であることが分かった。PhRMAが、5月5日発表した、「開発中の精神衛生用薬剤:2014年報告」(Medicines in Development for Mental Health:2014 Report)で明らかになった。


119剤の中には承認申請中の薬剤も含まれるが、その薬効別内訳は、統合失調症薬36剤、うつ病治療薬29剤、薬物中毒治療薬20剤、ADHD(注意欠陥多動性障害)15剤、不安障害治療薬15剤などとなっている。


これら開発中の薬剤のなかには、ADHD治療薬として、セロトニン、ノルエピネフリンおよびドーパミンの3つの再取り込み阻害剤、治療抵抗性のあるうつ病に直ちに効果を発現する経鼻投与剤、既存治療よりも副作用を軽減するPDE(ホスホジエステラーゼ)10のサブタイプ阻害剤、現在治療法のないコカイン中毒に対する有効な治療法となりうるワクチン‐などが注目されている。


PhRMAのJohn J Castellani理事長兼CEOは、「我々の脳についての知識は拡大し続け、バイオ医薬の科学者は、うつ病、統合失調症やその他精神疾患に悩む患者を助ける新たにエキサイティングな方法を発見している」と科学者の取り組みを説明したうえで、「今日、100剤以上が開発中であるということは、患者、我々が持つヘルスケアシステムおよび経済にとって、大きな希望を与えることになる」と今後の精神疾患治療薬開発が進展することに期待感を示した。


精神疾患は米国人の健康および経済への大きな負担となっており、米国立精神衛生研究所(NIMH)によれば、4人に1人の米国人が精神疾患と診断されており、経済負担は直接医療費、労働損失による逸失利益、障害給付などを含め、年間3170億ドルに上ると報告されている。


 

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