オバマケアは加入者増加の見込み
公開日時 2014/12/19 03:50
「前月の15日までに加入手続きを終えた保険は翌月の1日から有効になる」というのが米国の保険一般の慣例だ。これに従い2015年1月1日から有効となる医療保険(いわゆるオバマケア)の、連邦政府のオンライン保険購入サイトからの申し込み・加入登録が締め切りを迎えた。
11月15日からの1ヶ月間に連邦サイトから保険加入登録をしたのは約250万人。ニューヨーク州ほか12州の州政府開設サイトからの登録者数を合わせ、全米で約470万人がオバマケアに加入登録を済ませた。連邦サイトからの登録者のうち52%が更新組で、48%は新規加入者であった。
11月の登録開始に先立って連邦政府が目標に掲げた2015年度の最終登録者数は 910万人であったが、昨年に比して圧倒的に好調な滑り出しを示している今年の最終登録者数は、連邦政府の目標数値を上回って大幅にのびるだろうというのが大方の予想だ。
昨年に比してスムーズだったとはいうものの、今年も最終週の駆け込み登録が多く、12月8~12日間の連邦サイトからの登録件数は100万を超え、ヘルプラインにかかった電話での問い合わせは12月10日—12日までの3日間だけで160万件にのぼった。15日までに対応しきれなかった問い合わせについては、終了日が12月15日を過ぎたケースについても、1月1日から有効な医療保険が購入できることになっている。
共和党が議会で圧倒的多数を占めたことで先行きが危ぶまれたオバマケアであったが、 登録者数我のびたことで、国民はオバマケアを支持していると解釈されており、むしろ共和等の動きが注目されている。
なお、連邦サイトおよび州サイトからの医療保険の登録手続きは、年明け2月15日まで継続される。(西村 由美子)