高尿酸血症用薬フェブリク 処方医の7割近くが第一選択で使用
公開日時 2015/07/07 03:52
発売から4年が経過した痛風・高尿酸血症治療薬フェブリクを処方した経験のある医師(以下、処方医)に意識調査したところ、15年4月時点で同剤を第一選択薬と位置付けている処方医が7割近くに達した。「第一選択薬にはしない」は2%にとどまり、処方医の間では圧倒的多数で第一選択の評価を得ていることがわかる。フェブリクは発売当時、痛風・高尿酸血症治療薬として約40年ぶりの新薬として登場した。
文末の関連ファイルに、意識調査結果の資料を掲載しました(7月9日まで無料配信、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。
調査は医療専門サイトを運営するケアネットの医師会員のうち、フェブリクの処方経験がある一般内科医、整形外科医を対象にインターネットで行った。有効回答数は367人。調査期間は4月23日~24日。
フェブリクを「第一選択薬として処方する」と回答した処方医は68%、「現時点ではまだ判断できない」は30%、「第一選択薬にはしない」は2%だった。
また、フェブリクを同僚など他の医師に薦めるかどうかを質問し、分析したところ、処方医の約3割が薦める可能性が高いこともわかった。これはベイン・アンド・カンパニーが考案したネット・プロモーター・スコア(通称NPS)との分析手法を用いたもので、ある製品・サービスを知り合いに薦める可能性を0~10点で評価し、10~9点を推奨者、8~7点を中立者、6点以下を批判者として分析する。一般的に8~7点の中立者がボリュームゾーンとなり、推奨者は少なくなりがち。今回の調査結果では中立者が46%と最多だったが、推奨者(29%)は批判者(25%)よりも多く、全体として高得点よりだった。
第一選択薬として使用する医師が多く、NPS指標でも高得点よりだったフェブリクの評価ポイントを定性コメントから分析してみると、「効果が高い」が全体の5割程度を占め、次いで「腎機能低下症例にも使える」「安全性が高い」が各2割前後となった。効果と安全性が高いとのわかりやすい評価といえる。一方、ネガティブな評価としては、「薬価が高い」「他剤との差別化が不明」「他剤で十分」などだが、合計しても全体の1割程度だった。
詳細はMonthlyミクス7月号の連載「新薬の立ちイチ」に掲載しています。
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