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23年市場予測 糖尿病治療薬は6000億円突破 14年から40%近く拡大 富士経済調べ

公開日時 2015/08/10 03:52

富士経済は8月7日、糖尿病治療薬の市場規模が2023年に6000億円を突破するとの市場調査結果を発表した。14年の市場規模が4357億円だったことから、23年には14年比で40%近く拡大することになる。糖尿病患者の増加やDPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬の拡大を理由に挙げている。調査方法は同社専門調査員による参入企業や関連企業などへのヒアリングや文献調査などをもとにまとめたもの。調査期間は15年4月~6月。

文末の「関連ファイル」に糖尿病治療薬、脂質異常症治療薬、血友病治療薬の各市場予測などの資料を掲載しました(8月12日まで無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

糖尿病治療薬の23年の市場規模は6008億円となり、14年比で37.9%増になると予測している。同社によると、DPP-4阻害薬は14年に2000億円を突破し、経口剤の6割弱を占めたと分析している。

脂質異常症治療薬の23年の市場規模は3596億円と予測。14年が3478億円だったことから、23年は14年比で3.4%増にとどまる。同社によると、ガイドラインで第一選択薬に位置付けられているスタチン系治療薬は14年に市場全体の6割以上を占めるものの、ジェネリックのある製品が多いことから、スタチン系薬は23年に市場全体の5割を切るという。ただ、抗PCSK9抗体の登場による市場拡大が見込まれるとして、市場全体は3%成長すると予測した。

血友病治療薬の市場規模は23年に14年比で約40%成長すると分析している。14年は511億円で、23年には715億円に拡大する。患者数は横ばいだが、患者の高齢化、定期補充療法による使用量の増加、高付加価値製剤の増加により市場拡大が続くと分析している。

■代謝領域市場 23年に1兆円超に

薬効領域別の市場推移もまとめた。脂質異常症や糖尿病を中心に、糖尿病合併症や痛風などを含む代謝領域市場は23年に1兆円の大台を突破すると分析している。14年は8305億円、23年には1兆182億円(14年比22.6%増)になると予測し、前述のDPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、抗PCSK9抗体が市場拡大のけん引役になるとしている。

血液関連領域の市場規模は14年が2822億円、23年には3062億円(同8.5%増)と予測し、血友病治療薬がけん引役となる。腎疾患領域の市場規模は14年が2297億円、23年には2572億円(同12.0%増)となる。構成比の高い腎性貧血治療薬は薬価改定影響などで縮小する一方、透析用剤、高リン血症治療薬、二次性副甲状腺機能亢進症治療薬は拡大する。

泌尿器領域の市場規模は14年が1724億円、23年には1859億円(同7.8%増)となる。団塊世代の高齢化により患者数の増加が見込まれるものの、同市場の中心である前立腺肥大症治療薬や過活動膀胱・神経因性膀胱治療薬で18年頃に特許切れを迎える製品があることから、大きくは成長しないと予測している。

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