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病室もLLサイズ

公開日時 2015/09/02 03:50

米国では病院の改装、建て替え、新築ラッシュがつづいているが、最近、注目を集めている新しいデザイン・コンセプトはLLサイズの病室だ。急激に増加しつつある、いわゆる肥満患者に対応するための特別仕様の病室である。(医療ジャーナリスト 西村由美子)

米国で肥満患者とは一般に「BMI値40以上」の場合をいうが、これらの患者は単に身体が大きいというだけでなく、肥満に付随するさまざまなトラブルを抱えている場合が多く、特別な配慮を必要とするニーズをもった患者群として認識されるようになってきた。もちろん病院は彼らを肥満患者とは呼ばない、ソフトな表現として、最近ではuniversal patient などの呼称が定着してきている。

テキサス州ダラスに新装オープンしたParkland Hospitalでは、17階建の病棟の合計862室すべてがLLサイズの個室だ。ここまで極端でないにせよ、最近の病院では、どこも肥満患者に対応する仕様の個室を一定数用意するのが常識となりつつある。

Parkland Hospitalでは病室やベッドのサイズが大きいだけでなく、幅広の車いすが楽に出入りできるようにドアの幅も広く設計されている。「重い」患者のケアに対応するための介護補助機能付きのスマート・ベッドは、最大500ポンド( 226.8kg)の体重にも耐えられる頑丈な特注品だ。特別室には体重1000ポンドの患者をつり上げて介護を補助するリフトも装備されているほか、各フロアには、たとえば脊椎損傷の患者などをそおっと移動させるための移動用リフトも装備されている。

肥満は家族が共有しがちな問題であることにも配慮されており、患者を見舞う家族が座るための室内チェアは最大400ポンドの体重を想定した頑丈なつくりになっているそうだ。

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