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うつ病患者の悩み 眠気、便秘、口渇など副作用関係多く MCN調べ

公開日時 2015/10/13 03:50

医療調査会社のマクロミルケアネット(http://www.macromillcarenet.jp/)がこのほど、うつ病患者および不眠症患者の薬物治療をめぐる悩みをまとめ、うつ病患者の最多は約4割を占めた「副作用」だった。具体的な声として、眠気、食欲増進、口渇などが挙がった。不眠症患者では、「副作用」と「将来への不安」が23%で同率1位だった。

文末の関連ファイルに、薬物治療をめぐる消化性疾患患者の悩みに関する資料を掲載しました(10月15日まで無料配信、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

同社は6月18日~19日に、生活習慣病や消化性潰瘍、うつ病など慢性的な薬物治療が必要となる慢性疾患患者を対象に服薬アドヒアランスを調査した(有効回答数1131人)。この調査結果はミクスOnline7月14日付ニュースとして配信した。 

今回、同調査に回答したうつ病患者144人(平均年齢45.2歳、平均薬剤数5.6剤)と不眠症患者59人(同47.8歳、4.8剤)を抜き出し、薬物治療に関する悩みを聞いた自由回答をそれぞれ分析した。設問に答えた患者はうつ病患者92人、不眠症患者34人で、挙げられた同95件、34件の悩みをカテゴリー分類(=アフターコーディング)した。

その結果、うつ病患者では「副作用」が39%で突出して多く、「治療効果」17%、「将来への不安」11%――と続いた。不眠症患者では、「将来の不安」と「副作用」が同率トップで23%、次いで「服用に関して」の18%だった。

慢性疾患患者全体の悩み(502人、537件)の上位は「服用に関して」24%、「副作用」20%、「治療効果」16%――であり、うつ病患者では副作用に関する悩みが多く、不眠症患者では将来への不安に関する悩みが多いことが見て取れる。また、うつ病・不眠症患者の自由コメントの回答率は62%で、全体の44%と比べて回答率が高かった。

うつ病患者の悩みで4割を占めた「副作用」のコメント56件を分析すると、「眠くなる、傾眠傾向」が12件、「太る、肥満傾向」が6件、「便秘」4件、「口渇」3件、「食欲過多」3件――などだった。うつ病患者は平均5.6剤を服用しているが、「とにかく大量の薬を飲んでいるのでどれがどれの副作用か分からない」(女性、30代)とのコメントも見られた。

次に多かった「治療効果」に関する悩みでは、薬剤の効果が「治療経過と共に感じにくくなっている」とする訴えが散見された。そのほか、「将来への不安」や「薬の依存」では、薬物治療に頼らざるを得ない状況に不安や恐怖感を抱いていることがうかがえた。医療者が定期的に病状や治療の見通しを患者に伝えていくことの重要性が示されたといえそうだ。

不眠症患者も薬剤への依存に不安

不眠症患者で回答の多かった「将来への不安」では、「薬物治療をいつまで続けなければならないか」といった内容が大半で、不眠症についても薬物治療への依存に関する不安が強く見られた。「副作用」については、「副作用がきつい」との訴えが多く、具体的な記載は少なかった。

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