日本で医療環境が同じエリアは無いと言えます。地勢と交通、人口動態（その推移、将来推計を含む）、住民の健康状況、住民の受療状況、医療提供施設の状況など全てで違います。マップマーケティングを実施する場合には、皆さんの担当地区の医療需要提供体制などの状況を把握することが求められます。それには、医療法の医療計画で定められている医療圏と、人口増減・地域特性などによる疾病構造が特に大切です。今回は、エリアの違いを理解するためのポイントを説明します。ポイント１：医療圏まず、医療圏から説明します。都道府県は医療計画の中で、病院の病床及び診療所の病床の整備を図るべき地域的単位として区分する医療圏を定めることとされています。医療圏の中には、二次医療圏の他に三次医療圏も設定されています。二次医療圏は、地理的条件等...