地域包括ケア病棟届出 200床未満が73% 半数が10対1併設 日本アルトマーク調べ
公開日時 2016/11/14 03:50
日本アルトマークが行っている病院の施設基準届出状況調査によると、地域包括ケア病棟入院料・入院管理料(地域包括ケア病棟)の届け出状況は2016年6月1日時点で1509病院(4万4901床)で、うち73%の1099病院が200床未満だった。全届出病院のうちの53%の808病院が10対1併設で、次いで多かったのは7対1併設の453病院(30%)だった。
地域包括ケア病棟入院料・入院管理料は2014年度診療報酬改定で新設され、16年度改定では、手術や麻酔にかかる費用を包括から除外する見直しが行われた。新設以来、届出は増加傾向で、15年5月時点調査より328病院、1万2533床増えた。在宅復帰率7割以上などが算定要件になっている「地域包括ケア病棟1」は1419病院(4万2477床)で、9割を占める。「地域包括ケア病棟2」は95病院(2424床)だった(1と2届出が5病院)。
都道府県ごとに人口10万人あたりの病床数をみると、最も多いのは島根(104.9床)で、次いで熊本(89.7床)、高知(89.5床)。最も少ないのは三重(11.2 床)で、少ない順に埼玉(11.9 床)、千葉(15.2)だった。全国平均は35.3床で 西日本が比較的高いことがうかがえた。