【17年7月号】製薬産業をみる社会の目が変わってきた
公開日時 2017/06/30 00:01
【Promotionタイトル】 国内市場は停滞期へ急速な収益環境変化編集長沼田佳之厚労省は社保審医療保険部会に、先発品の償還価格を後発品の平均薬価に揃える制度のイメージを提示し、その後の議論で物議をかもした。後発品の平均価格で保険償還し、これを上回る部分を患者負担とする考え方だ。政府の経済財政諮問会議で議論され、骨太方針2017の素案に盛り込まれた。結果的に自民党や製薬業界の反発を招き、6月9日の臨時閣議で了承された骨太方針からその文言が削除された。だが安心するのはまだ早い。1週間も経たず開かれた中医協費用対効果評価専門部会には二の矢ともいえる秘策が示されたのだ。今回の特集を通じ、日本の国内医薬品マーケットの成長がここ数年の医療政策によって鈍化し、停滞期に移ってきたことがご理解頂けた...