日本リリー・糖尿病薬の残薬調査 約3割が「残薬あり」 量の多さや服薬タイミングの難しさが背景に
公開日時 2017/11/16 03:50
日本イーライリリーは、経口糖尿病治療薬服薬中の2型糖尿病患者 2942人を対象にした残薬に関する調査を行い、11月14日にその結果概要を発表した。「残薬あり」と回答した患者は33.1%だった。
服薬回数は「1 日に3回以上」が40.2%で最多だった。困っていることで最も多かったのが「薬の種類が多い」(26.3%)で、次いで「一度に飲む量が多い」(22.4%)、「タイミングを守ることが難しい」(17.5%)と、残薬の背景がうかがえた。医師に残薬があることを申告しているか聞いたところ、残薬がある患者のうち 34.7%は申告をしていなかった。
調査結果を分析したところ残薬が生じている患者のタイプは、自分は軽症で服薬管理は難しくないと考えている 「楽観的志向」、多忙なために服薬管理が難しいと考えて、現状にあきらめを感じている「治療あきらめ志向」だったという。
調査は20歳以上の2型糖尿病の診断がなされ、通院中で薬物療法を行っている患者2942人を対象に、インターネットや郵送で4月~5月にかけて行った。