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国際医療研究センター・岡センター長 抗HIV薬・ビクタルビ「今後治療の中心に」

公開日時 2019/04/12 03:50
国立国際医療研究センターの岡慎一エイズ治療・研究開発センター長は4月11日、ギリアド・サイエンシズのメディアセミナーで、抗HIV治療薬・ビクタルビ配合錠について、「強力な抗ウイルス作用や高い耐性バリアを持ち、薬物相互作用も非常に少ない」と意義を強調した。そのうえで「幅広い患者に使えるため、おそらく治療の中心になってくるだろう」と期待を寄せた。

ビクタルビ配合錠(一般名:ビクテグラビルナトリウム/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸塩)は、新規のインテグラーゼ阻害薬ビクテグラビル50mg、核酸系逆転写酵素阻害薬のエムトリシタビン200mgとテノホビル アラフェナミド25 mgを配合した製剤。HIV-1感染症を効能・効果に製造販売承認を取得し、4月8日に発売した。
 
◎高い耐性バリアと薬物相互作用の少なさが特徴に
 
同剤をめぐっては、抗HIV薬による治療経験がないHIV-1感染症患者を対象とした臨床試験と、ウイルス学的抑制が得られている成人患者を対象とした計4つの国際共同第3相臨床試験が行われた。同試験では、計2415例の被験者が参加し、いずれも48週でのウイルス抑制率を検討。岡センター長は、「治療経験がない患者では、既存薬のドルテグラビルを含むレジメンに対し、非劣勢を示した」と説明した。また、ウイルス学的抑制が得られている患者に対する試験でも、これまでの治療を継続した群や、ドクテグラビルを含む対象群に対し、「非劣勢を示した」と述べた。
 
一方副作用については、未治療の患者を対象とした試験では26%と18%、ウイルス学的に抑制されている患者を対象にした試験では8%に発現。岡センター長は、「比較群と比べても発現率は低いか同程度だった」と説明した。そのうえで「高い耐性バリアを持ち、薬物相互作用も非常に少ない」と述べ、「おそらく治療の中心になってくると思う」と意義を強調した。

◎MR21人体制で情報提供活動

同剤は同社にとって、自社のMRを通じて情報提供活動を行う初のHIV治療薬となる。同社は19年1月にHIV事業部を新たに立ち上げており、事業部のMR21人体制でシェア獲得を狙う。
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