薬剤費抑制策と100億円以上の製品消失が原因
国内主力品市場 成長鈍化鮮明に
公開日時 2019/06/30 00:00
2018年度・国内主力品の市場動向ミクス編集部は年間売上100億円以上の国内医療用医薬品の市場動向を分析した。2013年をピークにトップラインの売上はマイナス成長に転じ、18年度は3兆6000万円まで落ち込んだ。この原因について編集部は次の2つの要因と断定した。1つ目は、薬価制度抜本改革を含む政府主導の薬剤費抑制策による影響。2つ目は、製薬各社の売上100億円以上の製品が減少し、かつ次期主力品のマーケットサイズが小粒化していること。いずれの原因とも右肩成長を前提とした既存ビジネスモデルからの脱却に一石を投じている。政府は手を緩めることなく製薬産業に構造転換を迫っている。ここにきて製薬各社ともMR数削減に着手した。ただコスト構造の見直しは一時的な対症療法にすぎない。製薬産業が成長に転ずる根治療...