わかもと 緑内障・高眼圧症治療薬「WP-1303」の開発中止 長期投与時の安全性に懸念
公開日時 2019/09/11 03:50
わかもと製薬は9月9日、緑内障・高眼圧症治療薬として開発していた「WP-1303」(開発コード)の開発を中止すると発表した。フェーズ3試験のデータを詳細に検討した結果、眼圧下降作用は良好だったものの、「長期投与時の安全性が懸念された」という。2019年度業績への影響などは現在精査中としている。
同剤は各種プロテインキナーゼを阻害するなどの作用を持ち、房水流出を促し、眼圧を低下させると考えられている。国内の創薬ベンチャーのデ・ウエスタン・セラピテクス研究所(愛知県)が創製したもので、13年3月にわかもとが導入した。