東和薬品とバンダイナムコ研究所 ゲーム感覚活かした服薬支援ツール開発で基本合意
公開日時 2020/01/22 04:51
東和薬品とバンダイナムコ研究所は1月21日、ゲームメソッドを取り入れた服薬支援ツールの開発に関する基本合意書を締結したと発表した。東和薬品がツールの立案を行い、バンダイナムコ研究所がコンテンツやソフトウェアの企画・開発を行う。服薬情報を管理するプラットフォームの構築や服薬支援ツールを用いたサービス企画については、東和薬品グループのTスクエアソリューションズが行う。当面は2021年度中のリリースを目指す方針。
東和薬品は中期経営計画2018-2020「PROACTIVE」において、健康関連産業における新規事業の創出を掲げている。今回の事業はその一環に相当する。同社とバンダイナムコ研究所の基本合意は、患者の服薬アドヒアランスの向上と、残薬の解消を目指すもの。
複数の診療科を受診することの多い高齢患者に対し、適切な服薬を促すと同時に、残薬の解消などにも役立つツールを開発する。特に、バンダイナムコ研究所と組むことで、ゲーム感覚を活かし、エンターテインメント性の高いツールを提供することで、楽しみながら医薬品の適正使用やアドヒアランス向上を支援し、結果的に残薬を解消するなど医療経済課題の解決に役立てたい考え。
なお、東和薬品は健康関連産業にも注力するため、同社とTIS社の合弁会社として2018年10月にTスクエアソリューションズを設立している。今回のプロジェクトに際しては、服薬情報のプラットフォームやこのツールを用いたサービス企画などを同社が担う。