アステラスとバンダイナムコ 運動支援アプリの21年度中の試験販売目指す
公開日時 2020/04/07 04:50
アステラス製薬と株式会社バンダイナムコエンターテインメントは4月6日、生活習慣病の予防などに用いるスマートフォン向けの運動支援アプリの共同開発、試験販売に関する契約を締結したと発表した。アプリでは、ゲーム性を取り入れた科学的根拠のある運動プログラムの提供を通じ、運動の継続を支援する。研究により効果が示された場合は、2021年度中の試験販売の開始を目指し、将来的には保険適用も視野に入れる。
契約は、医学系研究の実施と試験販売用アプリの共同開発が柱。アプリ独自の運動プログラムが身体に及ぼす影響について、内臓脂肪面積や体脂肪率の変化などを指標に評価する研究を行い、効果が認められれば、試験販売に向けたアプリの共同開発を行う。アステラスは、運動の強度や時間など最適なプログラムの立案を、バンダイナムコは、より運動の継続を促せるような工夫やアプリサーバーの管理を担う。運動計測システムの運用やデータインフラの管理は両社で行う。
両社は2018年にも、同様の運動支援アプリの共同開発契約を締結。臨床研究用のアプリを開発の開発や実用化を目指して、取り組みを続けていた。アステラスにとっては、予防から疾病予後管理までを含むヘルスケアソリューションを創出、事業化する戦略「RX+事業」の取組みの一環となる。同事業では、新薬の研究開発・製造販売のみならず、医療用薬事業で培ってきた強みと異分野の技術・知見を融合した新たなソリューションの創出を目指していた。