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医薬基盤研究所 新型コロナの治療薬・ワクチン早期開発でデータ連携基盤発足へ

公開日時 2020/06/16 04:51
国立研究開発法人・医薬基盤研究所(NIBIO)は6月15日、新型コロナウイルス感染症の治療薬・ワクチンの研究開発を加速するため、COVID-19に関するデータ連携基盤の構築プロジェクトを発足させたと発表した。同プロジェクトは「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」の既存プロジェクトと連携し、コロナ患者の診療情報や画像情報などをデータベース化するもの。具体的には、遺伝子・免疫細胞・抗体データ、画像情報などのデータを研究機関や医療機関から集積する。民間企業、研究機関、医療機関は、このデータ連携基盤を利活用し、新型コロナ感染症の治療薬・ワクチンの早期研究開発を目指す。

同プロジェクトは、急性期病院や回復期病院に入院した新型コロナ患者の臨床検体(血液、気道液)の解析データおよび、診療情報、胸部CT などの画像情報をデータベース化するというもの。医療AIプラットフォームと連携し、診療情報、臨床検体解析情報および画像情報を用いて、新型コロナ患者の画像所見の定量的解析するAI技術を適用し、画像検査による早期診断や重症化を予測するAI技術を開発するなど、データ連携基盤を構築する。

◎COVID-19の発症や病態との相関等を解明

このデータ連携基盤は、臨床検体から分離されるウイルスのゲノム情報、ヒト遺伝子多型と COVID-19の発症や病態との相関などを解明するのに役立つ。さらに、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する各種免疫細胞の応答や機能の変化、SARS-CoV-2 に特異的に応答するT細胞やB細胞の多様性等のCOVID-19 の病態形成や重症化、抗体産生等に関わる情報を集積・提供する。こうしたデータ連携基盤を構築することで、早期の治療薬やワクチン開発などに活かす考えだ。

なお、このプロジェクトは内閣府が創設した戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の第2期「AIホスピタルによる高度診断・治療システム」と連携するもの。AI、IoT、ビッグデータ技術を用いた「AIホスピタルシステム」を開発・構築・社会実装することで、高度で先進的な医療サービスを提供する。さらに医師や看護師など医療従事者の抜本的な負担の軽減を実現するなど、医療機関の効率化を目指すプログラムにも位置づけられている。  



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